「そろそろ愛用してきたオメガの時計を手放そうかな…でも、どうせなら少しでも高く売りたい!」なんて思っていませんか?結論から言うと、オメガを高く売るなら今が絶好のチャンスかもしれません。
特に人気のオメガ スピードマスターや、オメガ 007 リセールで注目のシーマスターなどは、オメガの中古市場で値上がりが続いています。ただし、古いオメガの時計の買取相場はモデルや状態によって大きく変わるため、どんなモデルでも高く売れるわけではない点には注意が必要です。
例えば、スピードマスター プロフェッショナルの買取相場やシーマスター ダイバー300Mの買取価格は高値を維持していますが、コンステレーションの買取相場やシーマスター プラネットオーシャンのリセール価値も気になるところですよね。
この記事では、オメガのリセールランキングや買取価格の表を交えながら、オメガのレアモデルや値上がりの理由まで、専門家の視点から詳しく解説していきます。あなたのオメガがいくらになるか、一緒に見ていきましょう。
- 高く売れるオメガのモデルとその特徴がわかる
- 2025年最新の買取価格の相場を把握できる
- 査定額をアップさせるための具体的なコツを知れる
- 売却するのにおすすめの買取専門店の選び方がわかる

こんにちは、ケンです!「長年連れ添ったオメガ、どうせなら最高の形で次のオーナーに繋げたい」…その気持ち、すごくよく分かります。
僕も数々のオメガを見てきましたが、一本一本に大切な物語がありますからね。この記事では、単なる査定額の話だけじゃなく、あなたのオメガの価値がなぜ高いのか、その理由までしっかりお伝えします。
大切な時計の価値を最大限に引き出すお手伝いをさせてください!
オメガ高く売れるモデルをランキング形式で紹介

オメガの中古が値上がりしている
「最近、愛用しているオメガの価値が上がっているらしい」そんな話を耳にしたことはありませんか?ええ、それは単なる噂ではありません。実際にここ数年、オメガの中古市場における取引価格は、顕著な上昇傾向を示しています。
これは一過性のブームではなく、高級腕時計市場全体の活況を背景とした、しっかりとした需要に裏打ちされた動きなんです。
特に、オメガというブランドを象徴する「スピードマスター」や「シーマスター」といったアイコニックなモデルは、その人気から価格上昇を力強く牽引しています。
3~5年前の買取価格と比較すると、モデルによっては20万円、30万円、あるいはそれ以上も買取価格がアップしている事例が続出しているのが現状です。
これまで「資産価値の高い時計といえばロレックス」というイメージが一般的でしたが、その認識はもはや過去のものとなりつつあります。今やオメガは、ロレックスに次ぐ、あるいは独自の魅力で比肩するほどの資産性の高いブランドとして、世界中のコレクターや時計愛好家から再評価されているのです。
「自分が普段使いしているこのオメガも、もしかしたら…?」その直感、きっと正しいはずですよ。この後のセクションで、具体的な価格上昇の背景と、注目すべきモデルを深掘りしていきますね。
オメガが値上がりしている理由とは?

では、なぜこれほどまでにオメガの中古価格が高騰しているのでしょうか。その背景には、いくつかの複合的な要因が絡み合っています。ここでは主な理由を3つに絞って、少し詳しく解説していきましょう。
理由1:円安と世界的な価格改定
最も直接的な要因は、継続的な円安と、それに伴うメーカー希望小売価格(定価)の上昇です。オメガはスイスのブランドであり、製品の価格はスイスフランが基準となります。
円安が進行すると、輸入品であるオメガの価格は日本円に換算した際に高くなります。実際にオメガは、世界的な原材料費や人件費の高騰を理由に、近年何度も価格改定を実施しており、新品の定価は上がり続けています。
(参考:スウォッチグループジャパン公式サイト)
新品の価格が上がると、消費者の目線は自然と「状態の良い中古品」へと向かいます。この「中古品への需要シフト」が市場全体の相場を押し上げ、結果として買取価格も連動して上昇するという、好循環が生まれているのです。
スイス時計の輸出額が示す市場の活況
オメガを含むスイス製腕時計の価格上昇は、世界的な需要の高まりに支えられています。
スイス時計協会(FH)の発表によると、スイス時計の輸出額は近年、歴史的な高水準で推移しており、特に高級時計セグメントが市場全体を力強く牽引しています。
このマクロな市場の成長が、オメガのようなトップブランドの資産価値を押し上げる大きな要因となっています。
理由2:ロレックス市場の過熱とその影響
高級時計市場の絶対王者、ロレックスの市場が異常なまでに過熱していることも、オメガの価値を押し上げる間接的な要因となっています。ロレックスのプロフェッショナルモデルは、正規店での購入が極めて難しく、二次流通市場では定価の2倍、3倍といったプレミア価格で取引されるのが当たり前になりました。
この状況を受けて、「ロレックスは欲しいけれど、あまりにも高すぎる…」と感じる層が、品質、歴史、ステータスの面でロレックスに決して引けを取らないオメガに注目し始めているのです。
いわば、時計好きの”受け皿”としての需要が急増している状態ですね。実用性と価格のバランスが取れたオメガは、賢明な選択肢として人気を再燃させています。
理由3:ブランド戦略の成功
見逃せないのが、オメガ自身の巧みなブランド戦略です。マスタークロノメーター認定のムーブメント開発による技術力の証明、007シリーズやオリンピックとの長期的なパートナーシップ、そして魅力的な限定モデルの投入など、ブランド価値を高めるための取り組みを積極的に行っています。
これにより、「ロレックスの次」というポジションから、「独自の魅力を持つオメガ」という確固たる地位を築き上げ、それが中古市場での評価にも直結しているのです。
オメガとオリンピックの長い歴史
オメガのブランド戦略を象徴するのが、オリンピックとのパートナーシップです。オメガが初めてオリンピックの公式タイムキーパーを務めたのは、1932年のロサンゼルス大会でした。それ以来、30回以上にわたって大会の計時を担当しており、これは単一ブランドとしては最も長い関係です。この事実は、オメガの精度と信頼性が世界最高峰の舞台で認められ続けていることの何よりの証明です。
オメガのリセールランキングを解説
「高く売れる可能性があるのは分かったけど、結局どのモデルが一番リセールバリュー(再販価値)が高いの?」という疑問は当然ですよね。
ここでは、数あるオメガのモデルの中でも、特に高いリセール率を誇る人気モデルをランキング形式でご紹介します。買取専門店での実際の査定データや市場での人気を基にしているので、ぜひ参考にしてください。
【2025年版】オメガ 高リセールモデルランキング TOP3
- スピードマスター プロフェッショナル "ムーンウォッチ"
やはり不動の第1位は、オメガの象徴「ムーンウォッチ」です。1969年に人類史上初めて月面で着用されたという、他のどんな高級時計も持ち得ない唯一無二のストーリーは、時代を超えて人々を魅了し続けています。
その歴史的価値から需要が途切れることがなく、リセール市場では常にトップクラスの安定感を誇ります。特に伝統的な手巻きムーブメントを搭載したモデルは、時計ファンの心を掴んで離しません。 - シーマスター ダイバー300M
第2位は、実用時計の雄「シーマスター ダイバー300M」。映画『007』でジェームズ・ボンドの腕元を飾り続けていることでもお馴染みですね。
セラミックベゼルや高い防水性能、そしてマスタークロノメーター認定の高精度ムーブメントを備え、デザイン性と機能性を見事に両立しています。
スーツからカジュアルまでこなせる汎用性の高さが、幅広い層からの支持を集め、高いリセール価値に繋がっています。 - 各種 限定・記念モデル
第3位は、特定のイベントを記念して発売される限定モデル群です。中でもNASAとの逸話にちなんだ「スヌーピーアワード」モデルは、発表されるたびに即完売し、二次流通市場では定価の数倍で取引されるほどのプレミア品となっています。
他にもオリンピック記念モデルやアポロ計画の周年記念モデルなど、生産本数が限られているものは希少性が高く、コレクターズアイテムとして非常に高いリセール価値を持ちます。
このランキングから見えてくるのは、「揺るぎない物語性」「高い実用性と知名度」「絶対的な希少性」という3つの要素が、オメガの時計の価値を大きく左右するということです。もちろん、ここに挙げたモデル以外にも、驚くような価格で取引される時計は数多く存在しますよ。
人気のオメガスピードマスター

オメガのコレクションについて語る上で、「スピードマスター」の存在は絶対に外せません。"ムーンウォッチ"の愛称で世界中に知られるこのモデルは、まさにオメガというブランドの魂とも言える存在です。
1957年、当初はモータースポーツ用のクロノグラフとして誕生したスピードマスター。その運命が劇的に変わったのは1960年代、NASA(アメリカ航空宇宙局)による過酷なテストに唯一合格し、宇宙飛行士の公式装備品として採用されたことでした。
(出典:オメガ公式サイト「ムーンウォッチ」)
そして1969年、アポロ11号と共に月面へ降り立ったことで、その名は伝説となります。この圧倒的な歴史的背景とストーリーこそが、スピードマスターが半世紀以上にわたって愛され続ける最大の理由です。
デザインもまた、その人気の要因です。黒い文字盤に白い針とインデックス、タキメータースケールが刻まれたベゼルという完成されたデザインは、視認性に優れるだけでなく、時代に左右されない普遍的な魅力を持っています。そのため、スーツスタイルから休日のカジュアルな服装まで、あらゆるシーンに自然に溶け込みます。
豆知識:風防素材の違いを知ろう!
スピードマスター プロフェッショナルには、主に2種類の風防(文字盤を覆うガラス)が存在します。伝統的な「ヘサライト(強化プラスチック)」と、現代的な「サファイアクリスタル」です。
ヘサライトは傷がつきやすいものの、温かみのある風合いでオリジナルに近いとされ、サファイアクリスタルは傷に非常に強いのが特徴です。一般的に、サファイアクリスタル仕様のモデルの方が、買取査定ではやや高値が付く傾向にあります。
特に高価買取が期待できるのは、やはり月面着陸モデルの直系である「プロフェッショナル」シリーズです。手巻きムーブメントを搭載した伝統的なモデルは、中古市場での需要が非常に高く、安定した資産価値を誇ります。
もし、購入時の箱や国際保証書(ギャランティカード)、ブレスレットの余りコマといった付属品が完璧に揃っていれば、専門店の査定であなたが期待する以上の価格が提示される可能性も十分にありますよ。
オメガ007モデルのリセール価値
スピードマスターが「月」のアイコンなら、「海」そして「スパイ」のアイコンとして絶大な人気を誇るのが「シーマスター」、特に映画『007』シリーズでジェームズ・ボンドが着用してきた、通称"ボンドウォッチ"です。
この輝かしいパートナーシップは、1995年公開の『ゴールデンアイ』でピアース・ブロスナン演じるボンドが青い「シーマスター ダイバー300M」を着用したことから始まりました。
それ以来、ダニエル・クレイグに至るまで、歴代のボンドの腕には常にシーマスターが輝いており、多くの男性にとって憧れの象徴となりました。この世界で最も有名なスパイ映画との強力なタイアップが、シーマスターのリセール価値を他のダイバーズウォッチとは一線を画すレベルにまで押し上げているのです。
リセール市場で特に注目されるのは、やはり映画の公開に合わせてリリースされる「007限定モデル」です。これらのモデルは、文字盤や秒針に007のロゴがデザインされていたり、裏蓋に特別な刻印が施されていたりと、ファン垂涎の特別仕様となっています。
生産本数が厳密に管理されているため、発売と同時に世界中で争奪戦となり、その希少性から中古市場では定価を上回るプレミア価格で取引されるのが常です。
公開年 | 映画タイトル | 着用モデル(一例) |
---|---|---|
1995年 | ゴールデンアイ | シーマスター プロフェッショナル 300M (Ref. 2541.80) |
2006年 | カジノ・ロワイヤル | シーマスター ダイバー300M / プラネットオーシャン |
2012年 | スカイフォール | シーマスター アクアテラ / プラネットオーシャン |
2021年 | ノー・タイム・トゥ・ダイ | シーマスター ダイバー300M 007 エディション |
もちろん、限定品でなくとも、映画に登場した通常モデルも「ボンドが着けていた時計」として人気が高まり、中古相場が上昇する傾向にあります。まさに映画のヒットが時計の価値を左右する、面白い現象ですよね。
もしあなたが007ファンで、関連モデルをお持ちなら、それはただの時計ではなく、一つの文化的なアイコンとしての価値も秘めているのです。
希少なオメガのレアモデルとは

オメガの世界は奥深く、通常のカタログモデル以外にも、時計コレクターたちの探求心をくすぐる「レアモデル」が数多く存在します。
こうしたモデルは、流通量が極端に少ないため市場原理が働き、時に定価からは想像もつかないような驚異的なプレミア価格で取引されることがあります。
ここでは、どのような時計が「レアモデル」として評価されるのか、その種類を詳しく見ていきましょう。
限定・記念モデル
最も分かりやすいレアモデルが、特定の目的のために数量を限定して生産されたモデルです。前述の「007モデル」や、オリンピックの開催を記念したモデルなどがこれにあたります。
その中でも特に別格の人気を誇るのが、NASAが宇宙飛行士の功績を称えるために贈る「シルバー・スヌーピー・アワード」を記念したスピードマスターです。
遊び心あふれるデザインと、感動的なストーリー性から、世界中のコレクターが血眼になって探す超人気シリーズとなっています。その買取価格は、もはや「時価」と言っても過言ではありません。
生産終了(ディスコンティニュード)モデル
現在は生産が終了してしまった、いわゆる「ディスコン」モデルの中にも、後から価値が急上昇するお宝が眠っています。
例えば、ユニークすぎるデザインで当時はあまり評価されなかったものが、時代が追いついて再評価されたり、特定のムーブメントを搭載していたのが短期間だったりするケースです。
「もう二度と新品では手に入らない」という希少性が、そのモデルの価値をじわじわと押し上げていくのです。
ヴィンテージ・アンティークモデル
1950年代から70年代頃までに製造されたオメガは、ヴィンテージモデルとして特別な価値を持ちます。
特に、スピードマスターの初期モデル(通称 "プリ-ムーン")や、英国軍に納入されていたミリタリー仕様のシーマスター300などは、歴史的資料としての価値も相まって非常に高価です。
また、ヴィンテージならではの現象として、文字盤が紫外線などの影響で均一にブラウンやチョコレート色に変化した「トロピカルダイヤル」が存在します。
これは偶然の産物であり、一つとして同じものはないため、唯一無二の個性として通常の個体よりも遥かに高く評価されることがあります。こうしたアンティーク時計の世界は、知れば知るほど面白いですよ。
ご注意:レアモデルの査定には高度な専門知識が不可欠です。特にヴィンテージ品は、パーツの整合性や真贋の判断が非常に難しいため、必ずその分野に精通した信頼できる買取専門店に査定を依頼することが重要です。知識のない店舗では、その真の価値を見抜けず、安く買い叩かれてしまうリスクがあります。
ご自宅の引き出しに眠っている古いオメガ、あるいは昔購入した限定モデル。もしかしたら、それが誰もが羨む希少なレアモデルかもしれませんよ。

レアモデルの話は本当に奥が深いですよね。僕が以前査定したお客様で、お父様から譲り受けたという古いスピードマスターをお持ちになった方がいたんです。
調べてみたら、それがごく短期間しか製造されなかった希少なモデルで!お客様も「ただの古い時計だと…」と驚かれていましたが、最終的に予想を遥かに超える価格でお買取りさせていただきました。
そんなドラマがあるから、この仕事はやめられないんですよね。
シリーズ別に見るオメガ高く売れるモデルの相場

- スピードマスタープロフェッショナルの買取相場
- シーマスターダイバー300Mの買取価格
- シーマスター プラネットオーシャンのリセール
- コンステレーションの買取相場
- 古い オメガの時計の買取相場
- オメガ高く売れるモデルについてよくあるご質問FAQ
- オメガの買取価格を表でチェック
- まとめ: オメガ高く売れるモデルの特徴
スピードマスタープロフェッショナルの買取相場
それでは、いよいよ具体的なモデルの買取相場について、より深く掘り下げていきましょう。トップバッターは、もちろんオメガの絶対的エース、「スピードマスター プロフェッショナル」です。
このシリーズの買取相場を正確に把握する上で最も重要なのは、「同じに見えても、製造年代や細かな仕様によって価値が全く異なる」という事実です。
搭載ムーブメントの変遷、風防の素材、ブレスレットのデザイン、そして付属品の有無など、プロの査定士は様々なポイントをチェックします。それらの組み合わせによって、査定額には数十万円単位の差が生まれることも日常茶飯事です。
ここでは、市場で特に取引が活発な代表的モデルを例に、現在の相場観を解説します。
代表的なスピードマスタープロフェッショナルの買取相場
- Ref. 310.30.42.50.01.001/002 (現行マスタークロノメーターモデル)
最新世代のムーブメントCal.3861を搭載した現行モデルです。スイス連邦計量・認定局(METAS)の厳格な基準をクリアしたマスタークロノメーター認定を受けており、高精度はもちろん、スマートフォンやPCなど磁気に囲まれた現代生活に対応する15,000ガウスもの超耐磁性能を誇ります。
この高いスペックと近年の定価上昇が相まって、買取相場も高値を維持。状態が良く付属品が完備された個体であれば、70万円~85万円前後での買取が期待できます。裏蓋がシースルーバックになっているサファイアクリスタルモデル(002)の方が、若干高値が付く傾向にあります。 - Ref. 3570.50 (一世代前のロングセラーモデル)
約20年間にわたり製造された、まさに「ザ・ムーンウォッチ」と呼ぶべき大定番モデル。搭載ムーブメントはCal.1861。中古市場での流通量は多いですが、それを上回る根強い人気があり、価格が安定しています。
「初めての機械式時計」としてこのモデルを選んだ方も多いのではないでしょうか。現在の買取相場は、40万円~55万円前後で安定しており、優れた資産価値を持つモデルとして安心して売却できる一本です。 - ヴィンテージモデル (Ref. 105.012, 145.022など)
アポロ計画で宇宙飛行士たちが実際に着用していたものと同じ世代の、1960年代に製造されたモデルです。これらはもはや単なる中古時計ではなく、歴史的な遺産としての価値を持ちます。
コンディションや、文字盤・針・ベゼルといったパーツが製造当時のまま保たれているか(=オリジナリティ)が価値を大きく左右します。市場価格は常に変動しますが、基本的なコンディションのものでも100万円以上の値が付くことは珍しくなく、状態の良いものや希少な仕様を持つ個体は、数百万円という領域に達することもあります。
これらの査定は、専門的な知識を持つ買取店での査定が不可欠です。
マスタークロノメーター認定の厳格な基準
オメガが採用する「マスタークロノメーター」は、時計の精度を認証するスイス公式クロノメーター検定(COSC)に合格したムーブメントが、さらに8つの厳格なテストを受けるものです。
このテストはスイス連邦計量・認定局(METAS)が管轄しており、中でも特筆すべきは15,000ガウスの磁場に曝されても精度を維持する超耐磁性能のテストです。
これは、日常生活におけるあらゆる磁気の影響を事実上受けないことを意味します。
出典:スイス連邦計量・認定局(METAS)
ご注意:繰り返しになりますが、ここに記載した価格はあくまで良好なコンディションで付属品が揃っている場合の目安です。実際の査定では、時計本体の傷の多さ、ブレスレットの伸び、動作精度、そして保証書の日付などが細かくチェックされ、価格が上下します。
総じて、スピードマスター プロフェッショナルはオメガの中でも最も相場が安定し、かつ高値を維持しているコレクションです。どの時代のものであっても、高い需要が見込める、まさに時計界の王道と言えるでしょう。
シーマスターダイバー300Mの買取価格

スピードマスターと人気・実力ともに肩を並べる、オメガのもう一つの柱が「シーマスター ダイバー300M」です。ここでは、実用性とスタイリッシュさを兼ね備えたこの人気ダイバーズウォッチの買取価格に迫ります。
現行モデルのシーマスター ダイバー300Mの最大の魅力は、その圧倒的なスペックと完成されたデザインにあります。傷に強いセラミック製のベゼルと、レーザー加工で彫られた美しい波模様の文字盤は、高級感を格段に向上させました。
ムーブメントもマスタークロノメーター認定のCal.8800を搭載し、精度、耐久性、耐磁性ともに最高レベル。まさに非の打ち所がない現代のダイバーズウォッチと言えます。
そんなシーマスター ダイバー300Mの買取価格も、年式や仕様によって様々なバリエーションが存在します。
- Ref. 210.30.42.20.03.001 (現行モデル/青文字盤)
現在のシーマスターを象徴する、最も人気の高いモデルです。爽やかで高級感のあるブルーセラミックの文字盤とベゼルは、ビジネスシーンでもプライベートでも腕元を格上げしてくれます。非常に需要が高いため、買取価格も安定しており、40万円~55万円前後が中心的な価格帯となっています。ブラックやグレーの文字盤も人気ですが、やはり定番のブルーが頭一つ抜けている印象です。 - Ref. 2531.80 (ピアース・ブロスナン着用モデル)
1990年代から2000年代にかけて、シーマスターの人気を不動のものにした歴史的モデルです。現行モデルと比べるとブレスレットのデザインや夜光塗料の色合いなどに時代の特徴が見られ、そのレトロな雰囲気が今また再評価されています。「若き日のボンドへの憧れ」からこのモデルを探すファンは後を絶ちません。生産終了品ですが、状態の良いものであれば20万円~30万円前後での安定した取引が期待できます。 - 限定モデル (007エディションなど)
前述の通り、限定モデルは高価買取の筆頭です。特に、映画『ノー・タイム・トゥ・ダイ』で着用されたチタンケースのヴィンテージ調モデルは、その独特の世界観と軽量な実用性から爆発的な人気を博しました。こちらは中古市場でも非常に人気が高く、60万円~80万円以上という高額な買取価格がつくこともあります。
シーマスターは、流行に大きく左右されることのない、普遍的な魅力を持ったシリーズです。長年、あなたの良き相棒として活躍してくれたその時計には、きっとあなたが思う以上の価値が宿っていますよ。
シーマスター プラネットオーシャンのリセール
シーマスターファミリーの中でも、よりプロフェッショナルな潜水活動を想定して開発された上位コレクションが「プラネットオーシャン」です。ダイバー300Mを凌ぐ600mという驚異的な防水性能を基本とし、一回り大きく厚いケースがもたらす重厚感が特徴の、本格ツールウォッチです。
リセール市場におけるプラネットオーシャンのポジションは、「分かる人には分かる、通好みの上級モデル」と言えるでしょう。
スピードマスターやダイバー300Mのような誰もが知るスター選手ではありませんが、そのハイスペックな性能と堅牢な作りは、本質を求める時計愛好家から非常に高く評価されています。そのため、中古市場でも安定した需要と価格を維持しているのが特徴です。
特に人気が高く、リセールが期待できるのは以下のようなモデルです。
リセールで注目のプラネットオーシャン
- 初期モデル (Ref. 2201.50など)
2005年に鮮烈なデビューを飾った初代プラネットオーシャン。アロー針とバーインデックスを組み合わせた精悍な顔立ちと、42mmという絶妙なケースサイズで、今なお多くのファンを持つ名作です。現行モデルよりもスリムで、バランスの取れたデザインが再評価されています。買取相場は30万円~40万円前後と、登場から時間が経った今でも高い価値を保っています。 - クロノグラフモデル
ただでさえ重厚なプラネットオーシャンに、クロノグラフ機構が加わることで、その存在感は圧倒的になります。このハイスペックな印象が、多くの男性ユーザーの所有欲を刺激します。機能が複雑になる分、定価も高くなるため、買取価格も高値がつきやすく、状態によっては50万円以上の査定額も十分に狙えます。 - GMT機能搭載モデル
ダイバーズウォッチに第2時間帯表示機能(GMT)をプラスした、旅するビジネスマンにも最適な実用モデルです。特に、コレクションのアイコンカラーである鮮やかなオレンジを24時間針やベゼルの数字に配したモデルは、デザインのアクセントとしても人気が高く、高評価に繋がりやすいです。
プラネットオーシャンは、オメガが誇る最先端の時計製造技術が惜しみなく投入されたシリーズです。その堅牢な作りとプロフェッショナルなスペックは、時計の価値を正しく評価できる専門店での査定において、必ずや高い評価を受けるポイントとなるはずです。
コンステレーションの買取相場

これまでご紹介してきたスポーティーなコレクションとは趣を変え、オメガのエレガンスと高精度を象徴するドレスウォッチラインが「コンステレーション」です。
その歴史は古く、1950年代には天文台で行われる精度コンクールで数々の記録を打ち立てた、オメガの技術力の結晶ともいえるコレクションでした。現代のモデルでは、ベゼルを掴むように配置された4つの爪(グリフ)と、文字盤6時位置に輝く星のモチーフがデザインの象徴となっています。
コンステレーションの買取相場を理解する上で最も重要なポイントは、バリエーションが非常に多彩で、モデルによって価格帯が大きく異なるという点です。主に以下の要素の組み合わせで価値が決まります。
- 駆動方式:電池で動く「クォーツ」か、機械式の「自動巻き」か。
- 対象:ケースサイズの大きい「メンズ」か、小さい「レディース」か。
- 素材:「ステンレススチール」のみか、「イエローゴールド」や「セドナゴールド」とのコンビネーションか、あるいは全てが金で作られた「金無垢」か。
- 装飾:ベゼルやインデックスに「ダイヤモンド」がセッティングされているか。
モデルのタイプ | 買取相場範囲 | 主な特徴 |
---|---|---|
レディース / クォーツ / ステンレス | 約5万円~15万円 | 最も一般的なモデル。普段使いしやすく人気。 |
メンズ / 自動巻き / ステンレス | 約10万円~30万円 | マスタークロノメーター搭載の新世代モデルは高値。 |
レディース / コンビ / ダイヤ付き | 約15万円~40万円 | ゴールドとダイヤの組み合わせで華やかさアップ。 |
メンズ / 金無垢 | 数十万円~100万円以上 | 素材価値が非常に高く、資産性が高い。 |
豆知識:コレクターに人気の「パイパンダイヤル」
1950~60年代のヴィンテージ・コンステレーションの中には、文字盤の中央が12角形に盛り上がった、非常に特徴的なデザインのものが存在します。その形から、日本では「パイパンダイヤル」と呼ばれ、世界中のコレクターから高い人気を誇ります。もしご自宅でこのような時計を見つけたら、それは大変希少なモデルかもしれません。
このようにコンステレーションの価値は多岐にわたりますが、一貫して言えるのは、時代に左右されないクラシックな魅力を持っているということです。特に金やダイヤモンドが使われているモデルは、時計としての価値に加えて宝飾品としての価値も評価されるため、高価買取が期待できるコレクションです。
古いオメガの時計の買取相場
「父や祖父の遺品整理をしていたら、引き出しの奥から古いオメガが出てきた」「昔買ったけど、今はもう使わずにしまいっぱなしになっている」…そんな経験はありませんか?一見すると価値がなさそうに見えるその古いオメガ、実は思わぬお宝である可能性を秘めています。
1970年代以前に製造された、いわゆる「アンティーク」や「ヴィンテージ」と呼ばれるオメガは、現行モデルとは全く異なる評価軸で価値が判断されます。そこでは、単なる綺麗さや新しさではなく、歴史的な背景や希少性、そして独特の「味」が重視されるのです。
その買取相場は、まさにピンからキリまで。数万円で取引されるシンプルなドレスウォッチから、状態や希少性によっては数百万円の値が付く歴史的なスポーツモデルまで、非常に幅広いです。その価値を大きく左右する重要なポイントは、以下の3つです。
- モデルの希少性と歴史的価値
やはり、スピードマスターやシーマスター300、レイルマスターといった、現在まで続く人気コレクションの初期モデルは、コレクターからの需要が絶大で高値になります。また、軍用モデルや特殊な機能を備えたモデルなど、生産数が少ないものも高評価です。 - パーツのオリジナリティ
ヴィンテージウォッチの査定で最も重要視されるのが、この「オリジナリティ」です。長年の間に修理やメンテナンスで、文字盤や針、リューズ、ベゼルといった部品が新しいものに交換されていないか、つまり製造当時のオリジナルの状態をどれだけ保っているかが価値を決定づけます。すべてがオリジナルパーツで構成された個体は、非常に高く評価されます。 - コンディションと「味」
もちろん、時計として正常に動作し、大きなダメージがないことが基本です。しかし、ヴィンテージの世界では、経年変化によって生まれた傷や文字盤のヤケ(変色)が、マイナス評価ではなく、その時計が歩んできた歴史を示す「良い味」としてプラスに評価されることが多々あります。前述の「トロピカルダイヤル」はその最たる例です。
動かない時計でも諦めないで!
もし発見した古いオメガが動かなくても、絶対に捨ててはいけません。内部のムーブメント自体に価値があったり、希少なパーツが残っていたりする場合があります。
また、優秀な職人の手にかかれば、見事に復活することも少なくありません。まずは、アンティークウォッチの知識が豊富な買取専門店に、そのままの状態で相談することが何よりも大切です。
古いというだけで価値がないと決めつけず、一度その時計が持つ物語をプロに鑑定してもらうことを強くお勧めします。あなたの家の引き出しが、タイムカプセルのような価値を秘めているかもしれませんよ。
オメガ高く売れるモデルについてよくあるご質問FAQ

ここでは、オメガの買取に関してよくいただく質問をまとめてみました。
箱や保証書がなくても買い取ってもらえますか?
はい、時計本体のみでも買取は可能です。ただし、付属品が揃っている場合に比べて査定額は下がってしまうことが多いです。特に保証書(ギャランティカード)は、その時計が本物であることを証明する重要な書類なので、査定額に大きく影響します。
傷があったり、動かなかったりする時計でも大丈夫ですか?
はい、傷や汚れ、不動品でもほとんどの場合、買取可能です。買取店では自社で修理工房を持っていたり、修理業者と提携していたりするため、修理費用を差し引いた金額で買い取ることができます。諦めずに一度査定に出してみてください。
売る前にオーバーホール(分解掃除)した方が良いですか?
いいえ、基本的にはオーバーホールせずそのまま査定に出すことをお勧めします。オーバーホールには数万円の費用がかかりますが、その費用分が査定額に上乗せされるとは限らないため、結果的に損をしてしまう可能性があるからです。
査定額はどうやって決まるのですか?
査定額は、主に「モデルの需要」「時計の状態」「付属品の有無」「為替相場」など、複数の要素を総合的に判断して決まります。需要の高い人気モデルで、状態が良く付属品が完備されていれば、最も高い査定額が期待できます。
オメガの買取価格を表でチェック
これまでの情報を総括し、オメガの主要コレクションにおける現在の買取価格相場を一覧表にまとめました。ご自身がお持ちの時計がどのカテゴリーに当てはまるか、そしてどれくらいの価値が期待できるのか、大まかな目安としてご活用ください。
この表を見れば、どのモデルに人気が集中しているかが一目で分かりますね。
コレクション | 代表モデル (リファレンス) | 2025年 買取相場目安 | ポイント(高く売るためのコツ) |
---|---|---|---|
スピードマスター | 310.30.42.50.01.002 (現行) | 約70~85万円 | オメガ人気No.1。保証書の日付が新しいほど高値。付属品完備が必須条件。 |
スピードマスター | 3570.50 (旧型) | 約40~55万円 | 安定した需要を持つ名機。ブレスレットのコンディションが査定に影響します。 |
シーマスター | 210.30.42.20.03.001 (現行) | 約40~55万円 | 実用時計の王道。特に人気の青文字盤は買取価格が安定しています。 |
シーマスター | 007 限定モデル | 約60万円~ | 生産数が少なく希少価値が高い。箱や限定品ならではの付属品が重要。 |
プラネットオーシャン | 2201.50 (初期) | 約30~40万円 | プロ仕様のハイスペックが魅力。ケースの打痕(打ち傷)は減額対象になりやすい。 |
コンステレーション | メンズ (ステンレス) | 約10~30万円 | 金無垢やダイヤ付きは素材価値がプラスされ高額に。クォーツより自動巻きが高評価。 |
ヴィンテージ | モデルによる | 数万円~数百万円 | パーツのオリジナリティが命。専門知識を持つ専門店での査定が不可欠。 |
【最重要】価格は常に変動します
この表に記載されているのは、あくまで2025年現在の良好なコンディションの個体を想定した目安価格です。為替の変動、市場の需要の変化、そして何よりお持ちの時計一つひとつの状態(傷、汚れ、動作精度、付属品の有無)によって、実際の買取価格は常に変動します。
最新かつ正確な価格を知るためには、必ず複数の信頼できる買取専門店で無料査定を受けるようにしてください。
より詳細な情報や、お持ちのモデルの現在の定価などを確認したい場合は、オメガ公式サイトが最も正確な情報源となります。また、信頼できる買取専門店のウェブサイトでは、最新の買取実績が公開されていることも多いので、そちらを参考にするのも良い方法です。
まとめ:オメガ高く売れるモデルの特徴

最後に、この記事の要点をリストでまとめておきましょう。
- オメガの中古市場は近年価格が上昇傾向にある
- 値上がりの主な理由は円安とロレックスの代替需要
- リセール価値が高いのはスピードマスターとシーマスター
- 特に「ムーンウォッチ」は圧倒的な人気を誇る
- 「007」関連のシーマスターも高値がつきやすい
- オリンピックやアポロ計画などの限定・記念モデルは希少価値が高い
- 生産終了モデルやヴィンテージ品にお宝が眠っている可能性がある
- スピードマスタープロフェッショナルの相場は非常に安定している
- シーマスターダイバー300Mは実用性の高さから常に需要がある
- プラネットオーシャンはプロ仕様として時計好きから評価が高い
- コンステレーションは素材や装飾によって価格が大きく変動する
- 古いオメガはオリジナルパーツの有無が査定の重要ポイント
- 買取価格はモデル、状態、付属品の有無で決まる
- 箱や保証書がなくても買取は可能だが査定額は下がる
- 売却前のオーバーホールは基本的には不要
今日からできるアクションプラン
あなたのオメガの価値を確かめる第一歩として、まずは気軽にできることから始めてみましょう。
- 付属品を探す:時計を購入した際の箱、保証書(ギャランティカード)、余ったブレスレットのコマなど、付属品が残っていないか探してみてください。全て揃っていると査定額アップに繋がります。
- 時計を綺麗にする:柔らかい布(メガネ拭きなど)で、ケースやブレスレットの指紋や汚れを優しく拭き取りましょう。これだけでも時計の印象はぐっと良くなります。
- 専門店の無料査定を利用する:最も重要なアクションです。信頼できる買取専門店の「LINE査定」や「オンライン査定」を利用して、まずはあなたのオメガがいくらになるのか、プロの目で見積もってもらいましょう。査定は無料なので、気軽に試せますよ。

最後までお読みいただき、ありがとうございます!この記事を通じて、あなたのオメガが持つ本当の価値に気づいていただけたなら、僕にとってこれ以上の喜びはありません。
時計は単なる時間を知る道具ではなく、持ち主の人生と共に歩むパートナーです。だからこそ、手放すときも納得のいく形で次へと繋げていきたいですよね。
あなたの時計が、最高の評価を受けることを心から願っています。もし何か迷うことがあれば、いつでもプロに相談してくださいね!
▼あわせて読みたい関連記事▼
ロレックス買取で後悔しない全知識|一括査定で相場より高く売る5つのコツ
時計買取はどこがいい?3つの方法を徹底比較|損しない選び方とおすすめの場所を解説
オメガ00760周年買取の相場と高額査定のコツを詳しく解説します
オメガ並行輸入デメリットまとめ!リセールバリューや修理費用も要チェック
▼時計を売る前に読んでおきたい人気記事▼