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最新ロレックス買取相場チャート徹底解説

最新ロレックス買取相場チャート徹底解説

ロレックスの売却を考えていて、ロレックス買取相場チャートを眺めているけれど、情報が多くて混乱していませんか?

特に、ロレックス デイトナのような人気モデルの最新の買取相場や、ロレックス デイトジャストの相場がどう動いているのか気になりますよね。

ロレックスの価格推移を10年、20年と長期で見ると価値が上がっているのに、なぜロレックス相場下落が起こるのか、今後のロレックス相場はどうなるのか、不安に思う方も多いでしょう。結論から言うと、現在の相場は一部モデルで調整局面に入っています。

ただし、買取相場が下落している今だからこそ、ロレックス買取はどこがいいのか、お店選びが重要になります。この記事では、ロレックス買取相場表や相場表を読み解き、あなたのロレックスを最高値で売却するためのポイントを、専門家の僕ケンが分かりやすく解説していきますね。

  • 最新のロレックス買取相場と価格推移
  • 相場が変動する具体的な理由
  • 人気モデル(デイトナ・デイトジャスト)の動向
  • 信頼できる買取店の選び方

高級腕時計専門家ケン
高級腕時計専門家ケン

こんにちは、高級腕時計専門家のケンです!いやー、ロレックスの相場って本当に奥が深いですよね。僕も毎日チャートを眺めていますが、その動きにはいつも驚かされます。

でも、数字の裏にある「なぜ価格が動くのか」という物語を理解すると、もっと面白くなるんですよ。

この記事では、単なる情報の羅列ではなく、皆さんが「なるほど!」と膝を打つような、生きた情報をお届けすることを約束します。あなたの大切な一本が、最高の形で次のオーナー様に渡るお手伝いをさせてください!

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ロレックス買取相場チャートで最新動向を把握

ロレックス買取相場チャートで最新動向を把握

ロレックス買取相場の最新情報を解説

それでは、現在のロレックス買取相場について、もう少し深く掘り下げていきましょう。2025年10月時点での大きな流れは、「過熱からの健全な調整期」と表現するのが最も的確です。

ここ数年、特にコロナ禍以降、世界的な金融緩和を背景にロレックスの価格は驚異的な上昇を見せました。しかし、その後の世界的な金利引き上げや経済の先行き不透明感から、投資マネーが一部市場から引き上げられ、相場が落ち着きを取り戻しつつある、というのが現状です。

ただ、これを「暴落」や「人気の低下」と捉えるのは早計です。特に「デイトナ」「GMTマスターII」「サブマリーナー」といったプロフェッショナル系のステンレスモデルは、正規店での入手が依然として極めて困難なため、二次市場での需要が供給を大幅に上回る状況は変わっていません。

そのため、ピーク時よりは価格が下がったとはいえ、定価をはるかに超えるプレミア価格で取引されるのが当たり前となっています。

一方で、「デイトジャスト」や「オイスターパーペチュアル」といったクラシック系のモデルは、プロフェッショナルモデルほどの過熱感はなかったものの、市場全体の雰囲気に少し影響を受けています。

このように、モデルの特性によって価格変動の仕方が全く異なるため、ご自身がお持ちの時計のカテゴリーを見極め、その上で個別の買取価格を注視することが、今の時期には特に重要になってきます。

便利なロレックス買取相場表の見方

便利なロレックス買取相場表の見方

ロレックスの買取相場表や価格推移グラフをただ眺めるだけでは、貴重な情報を見逃してしまうかもしれません。ここでは、プロの視点でチャートを読み解き、より正確な相場観を養うための具体的なポイントを詳しく解説します。

相場表を深く読み解く3つの視点

  1. 価格の推移(トレンドライン): 短期的な一日や一週間のギザギザした動きに惑わされず、最低でも3ヶ月から1年の長期的な線を見てください。線が右肩上がりなら上昇トレンド、右肩下がりなら下降トレンドです。

    もし線の角度が緩やかになってきたら、トレンドの転換が近いサインかもしれません。この大きな流れを掴むことが、売り時を判断する上で最も基本的ながら重要なスキルです。

  2. 最高値と最安値(レンジ): 一定期間内の価格の振れ幅は、そのモデルの「性格」を表します。例えば、デイトナのようにレンジが広いモデルは、ハイリスク・ハイリターンな性格で、市場の雰囲気に敏感に反応します。

    逆にデイトジャストのようにレンジが狭いモデルは、安定志向の堅実な性格と言えるでしょう。ご自身の時計の価格変動リスクを把握するために、このレンジを確認する癖をつけましょう。

  3. 取引量(出来高): 価格チャートの下に棒グラフで表示されることが多い取引量は、市場の「熱気」を示します。価格が上昇している時に取引量も増えていれば、その上昇は本物である可能性が高いです。

    逆に価格だけが上がって取引量が少なければ、一部の取引による見せかけの価格である可能性も疑う必要があります。多くの人がその価格で活発に売買しているかどうかが、相場の信頼性を測るバロメーターになります。(腕時計投資.comのような専門サイトでは、より詳細なデータを参考にできます)

これらのポイントを意識して相場表を見ることで、表面的な価格情報に振り回されることなく、ご自身の判断軸を持つことができます。特に、複数の買取店で査定を受ける際には、提示された価格が現在のトレンドやレンジから見て妥当なものなのかを判断する材料にもなります。

ロレックス相場表で人気モデルを比較

ロレックスの世界では、モデルごとに全く異なる「相場の物語」が存在します。ここでは、ブランドを代表する特に人気の高いプロフェッショナルモデル3つの動向を、より具体的に比較分析してみましょう。それぞれのモデルが持つ個性と市場での立ち位置が見えてくるはずです。

モデル名特徴と市場での評価最近の相場動向(2025年10月時点)
コスモグラフ デイトナまさに「キング・オブ・ロレックス」。圧倒的なステータス性と入手困難度から、実用時計というよりは資産・投資対象としての側面が強いモデルです。特にRef.116500LNから新型Ref.126500LNへの移行期は、市場の注目度が非常に高まりました。市場全体の調整局面においても、その価値は別格です。ピーク時からは数十万円単位で価格が落ち着きましたが、それでも定価の2〜3倍という驚異的な買取価格を維持しています。白文字盤の人気が根強いですが、黒文字盤も安定した需要があります。
サブマリーナー完成されたデザインと高い堅牢性で、「最初の一本」から「最後の一本」まで、あらゆる時計ファンを満足させる万能モデル。デイト付き、デイト無し(ノンデイト)のどちらも人気が高く、安定した需要を誇ります。デイトナほどの過熱感はないものの、実需に支えられた非常に底堅い相場を形成しています。特にグリーンベゼルのRef.126610LV(通称:カーミット)は、定番の黒文字盤よりも高いプレミア価格で取引される傾向が続いています。安定資産としての魅力が高いモデルと言えるでしょう。
GMTマスターII複数のタイムゾーンを把握できる機能性と、華やかなカラーベゼルが魅力。渡航制限が緩和されたことで、本来の機能性が再評価されています。「ペプシ」「バットマン」「ルートビア」といった愛称で親しまれ、コレクション性が高いのも特徴です。ベゼルのカラーリングによって人気と価格が大きく異なります。特に赤青ベゼルのRef.126710BLRO(ペプシ)は依然としてトップクラスの人気を誇ります。ファッションや個性を重視する層からの支持が厚く、相場も安定しています。

【重要】付属品の価値を再認識してください: 上記の相場は、箱、保証書(ギャランティカード)、余りコマといった付属品がすべて揃っている「完品」状態を前提としています。

特に保証書がない場合、モデルによっては査定額が10%以上、金額にして数十万円も下がってしまうケースがあります。査定に出す前には、付属品の有無を必ず確認しましょう。

ロレックスの価格推移を10年スパンで見る

ロレックスの価格推移を10年スパンで見る

短期的な相場の波に目を奪われがちですが、ロレックスの資産価値を正しく理解するためには、より長い時間軸で物事を見ることが不可欠です。それでは、今から10年前の2015年頃と現在の買取価格を比較し、その驚くべき上昇率を体感してみましょう。

代表例として、当時も人気の中心だった「サブマリーナー デイト Ref.116610LN」を見てみます。2015年頃のこのモデルの買取相場は、状態の良いものでも約70万円前後が上限でした。

しかし現在、このモデルは生産終了となり、後継機Ref.126610LNが登場したことで希少価値が高まり、150万円を超える価格で取引されることも珍しくありません。これは、この10年間で資産価値が2倍以上になったことを意味します。

もう一つの例として、「エクスプローラーI Ref.214270」(39mmモデル)を挙げましょう。2015年頃の買取価格は約50万円前後でしたが、後に生産終了となり、再び36mmケースに戻ったことで、この39mmモデルの希少性が高まりました。現在では100万円を超える査定額が提示されることもあります。

なぜ10年で価値がこれほど上昇したのか?

この背景には、単なる人気だけでなく、ロレックス本社による巧みなブランド戦略があります。定期的な定価の改定、需要を絶妙に下回る供給量の維持、そしてモデルチェンジによる旧型の希少化。

これらの要因が複合的に絡み合い、ロレックスを「時を告げる道具」から「価値が育つ資産」へと昇華させたのです。その時計が一体何年持つのかという寿命の長さも、資産価値を支える重要な要素です。

ロレックスの価格推移を20年スパンで見る

時間軸をさらに20年前にまで広げると、ロレックスが持つ資産としてのポテンシャルは、もはや疑いようのないものとなります。まだ「腕時計投資」という言葉が一般的でなかった2005年頃の状況を振り返ってみましょう。

当時、今ではヴィンテージの領域に入りつつある「エクスプローラーI Ref.114270」の国内定価は40万円台、買取価格は30万円台が中心でした。

しかし20年という歳月を経て、このモデルは現行にはないシャープなデザインや小ぶりなサイズ感が再評価され、状態の良い個体であれば80万円以上、時には100万円に迫る価格で取引されています。

さらに劇的な例が、4桁リファレンスを持つアンティークモデルの世界です。例えば、1960年代から80年代にかけて製造された「サブマリーナー Ref.5513」などは、2005年頃には30万円~40万円程度で購入できる個体も存在しました。

それが現在では、文字盤の仕様やコンディションによっては200万円、300万円を超える価格で取引される、完全なコレクターズアイテムとなっています。アンティークモデルの魅力と価格の真実については、別の記事で詳しく解説しています。

もちろん、これは一部の成功例ではありますが、ロレックスがインフレーションをはるかに凌駕するリターンをもたらす可能性がある実物資産であることは、この20年の歴史が雄弁に物語っています。

流行に左右されない普遍的なデザインと、何世代にもわたって受け継ぐことができる堅牢な作りが、この驚異的な価値の維持・向上を実現しているのです。

高級腕時計専門家ケン
高級腕時計専門家ケン

ここまで相場の動きを見てきましたが、じゃあ『なぜ』価格が変わるのか、気になりますよね。実は僕のお客さんでも、「デイトナの価格が急に下がってビックリした!何かあったんですか?」と駆け込んでこられた方がいらっしゃいました。その気持ち、すごく分かります。

ここからは、価格変動の裏側にある、その『なぜ』の部分を一緒に深掘りしていきましょう!これが分ると、ニュースを見る目も変わってきますよ。

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ロレックス買取相場チャートで見る価格変動要因

ロレックス買取相場チャートで見る価格変動要因

ロレックス相場下落はなぜ起こるのか

右肩上がりのイメージが強いロレックスですが、相場チャートを見ればわかる通り、下落する局面も確実に存在します。その背景には、時計の世界だけでなく、より大きな社会経済の動きが関わっています。

主な4つの要因を理解することで、ニュースの見方が変わり、相場の先を読むヒントが得られます。

主な価格下落の4大要因

  • 世界経済の動向: ロレックス市場は、世界の株式市場や金融市場と密接に連動しています。例えば、世界的な景気後退の懸念が高まると、投資家はリスクの高い資産を手放し、より安全な現金や債券に資金を移そうとします。その過程で、投資目的で保有されていたロレックスが市場に一斉に放出され、供給過多となって価格が下落することがあります。これは高級品市場全体の傾向でもあります。

  • 為替の変動: ロレックスはスイス製であり、その価格の基準はスイスフランです。日本の買取価格は、このスイスフランと日本円の為替レートに大きく影響されます。円高・スイスフラン安が進むと、海外からロレックスを安く仕入れることができるため、国内の買取価格も下落圧力を受けやすくなります。海外旅行者が日本でロレックスを買う魅力が減ることも、相場を押し下げる一因です。

  • メーカーの動向: ロレックス自身の発表が、相場の大きな変動要因となることも少なくありません。特に毎年春に開催される新作発表会は注目の的です。人気モデルが生産終了(ディスコン)になればそのモデルの希少価値は高騰しますが、逆に後継モデルのデザインが市場の期待を大きく下回った場合、旧型モデルの相場まで一緒に下がってしまう、というケースも過去にはありました。

  • 市場の過熱感の反動: どんな市場にも「加熱と冷却」のサイクルはつきものです。メディアなどで「ロレックスは儲かる」という情報が広まり、投機的な目的での購入が急増して相場が実態以上に高騰すると、その反動で必ず調整局面が訪れます。高値で売り抜けたい投資家が一斉に売却に動くことで、価格は一気に下落します。最近の価格調整は、この要因が最も大きいと言われています。

このように、ロレックスの相場は様々な外部要因によって動いています。しかし重要なのは、これらの要因はロレックスというブランドの本質的な価値を損なうものではない、ということです。

あくまで一時的な需給バランスの変化であり、ブランドへの信頼が揺るがない限り、長期的には再び価値を取り戻していくと考えられます。

データで見る日本のスイス時計需要の強さ

ロレックスの相場を支える要因の一つが、日本市場の根強い需要です。

時計業界で最も権威ある機関の一つ、スイス時計協会(FH)が発表した2023年の統計によると、スイス時計の国別輸出額で日本は世界第5位(約2,315億円)にランクインしています。

これは前年比で+6.9%の成長であり、世界経済が不安定な中でも日本の高級時計市場がいかに堅調であるかを示しています。

(出典:スイス時計協会(FH)発表資料

買取相場が下落したロレックスの売り時

相場が下落していると聞くと、「今は売るべきではない」と考えるのが人情ですよね。

しかし、プロの視点から見ると、必ずしもそうとは限りません。むしろ、下落局面だからこそ見えてくる「売り時」もあります。ここでは、後悔しないための判断基準を具体的にお伝えします。

1. ご自身の「目的」を最優先する考え方

最も大切なのは、相場の動きよりも「なぜ今売りたいのか?」というご自身の目的です。

  • 新しい時計の購入資金にしたい
  • 車の頭金や住宅ローンの繰り上げ返済に充てたい
  • 事業の運転資金が必要になった

上記のような明確な目的がある場合、相場の回復を待つ数ヶ月、数年の間に、その機会そのものを失ってしまうかもしれません。例えば、欲しかった限定モデルが売り切れてしまったり、金利が上昇してしまったり。

相場の頂点で売ることだけが正解ではありません。「ご自身の人生のタイミング」と「納得できる査定額」が合致した時、それがあなたにとっての最高の売り時です。その決断をする前に、後悔しないための知識を身につけておくことも大切です。

2. 「損切り」という戦略的な視点

特に投資目的でロレックスを所有している場合、「損切り」という考え方も重要になります。もし、相場チャートが明らかに長期的な下降トレンドに入ったと判断した場合、「これ以上の下落を避けるために、今の価格で売却して損失を確定させる」というのも立派な戦略です。

もちろん、この判断は非常に難しいですが、ずるずると塩漬けにしてしまうよりは、潔く売却して次の投資に資金を回した方が、結果的に良い成果を生むこともあります。

「タイミング・ザ・マーケット」の罠

市場の最高値で売り、最安値で買うことを「タイミング・ザ・マーケット」と言いますが、これを完璧に行うことはプロの投資家でも不可能です。

「もう少し待てば上がるかも…」という期待は、しばしば更なる下落を招きます。相場に一喜一憂しすぎず、ご自身のルールを決めておくことが大切です。

結論として、相場下落局面では、感情的にならず、ご自身の目的と照らし合わせて冷静に判断することが求められます。複数の買取店で査定を取り、現在の市場価値を客観的に把握した上で、売却するか、あるいは保有し続けるかを決めましょう。

人気モデルのロレックスデイトナ相場

ロレックスの全モデルの中でも、別格の存在感を放つ「コスモグラフ デイトナ」。その相場は、もはや単なる腕時計の価格というよりも、世界の高級品市場の動向を示す経済指標の一つとさえ言えます。

特に人気の中心であるステンレスモデルは、正規店に在庫がないのが当たり前で、その入手は天文学的な確率であるため、二次市場での価格がその真の価値を反映しています。

2016年に登場したセラミックベゼル搭載のRef.116500LNは、時計業界に衝撃を与え、その価格は右肩上がりに高騰を続けました。2022年初頭のピーク時には、白文字盤の買取価格が500万円を超えるという異常事態にまで発展しました。

その後、世界経済の変動を受けて調整局面に入りましたが、それでもなお、定価(約197万円)をはるかに上回る350万円~450万円前後という高水準の買取価格を維持しています。

そして2023年、待望の新型Ref.126500LNが登場。ケースデザインの微細な変更やムーブメントの刷新が行われ、再び市場の注目を集めています。新型の登場により、旧型となったRef.116500LNの相場がどう動くか注目されていましたが、結果として両モデルともに高い人気を維持するという、デイトナならではの現象が起きています。

デイトナの価値を支える3つの柱

  • 歴史とストーリー性: 伝説の俳優ポール・ニューマンが愛用したことなど、モータースポーツとの深い結びつきが、他のモデルにはない特別な物語性を生んでいます。
  • 圧倒的なデザイン性: 計算され尽くした文字盤のバランスと、スポーティかつエレガントな佇まいは、多くの時計愛好家を魅了してやみません。
  • 絶対的な供給不足: 需要に対して生産数が極端に少ないため、常に希少価値が保たれ、価格が下がりにくい構造になっています。

デイトナの相場は、今後も経済動向に敏感に反応し、上下を繰り返すでしょう。しかし、その根底にある圧倒的なブランド力と需要がある限り、その王座が揺らぐことは考えにくい、というのが専門家としての一致した見解です。

ロレックス買取相場デイトジャスト編

ロレックス買取相場デイトジャスト編

デイトナが「攻め」のロレックスだとすれば、デイトジャストは「守り」のロレックスと言えるかもしれません。1945年の誕生以来、ほとんどその姿を変えることなく受け継がれてきた普遍的なデザインは、流行に左右されない絶対的な安心感を与えてくれます。

デイトジャストの買取相場は、プロフェッショナルモデルのような爆発的な高騰はありませんが、その代わりに非常に安定しており、景気の変動を受けにくいのが最大の特徴です。

これは、投機的な目的で購入されることが少なく、純粋に「良い時計を長く使いたい」という実需層に支えられているためです。

買取価格を左右する要素は、他のどのモデルよりも多岐にわたります。

要素詳細価格への影響
ケースサイズメンズ(41mm, 36mm)、ボーイズ(31mm)、レディース(28mm)など大きいサイズほど高値がつきやすい傾向
素材ステンレス(SS)、コンビ(SS×YG/PG)、金無垢(YG/PG/WG)など素材の価値に比例して価格が上昇
ベゼルスムースベゼル、フルーテッドベゼルロレックスの象徴であるフルーテッドベゼルの方が人気が高い
ブレスレットオイスターブレス、ジュビリーブレスドレッシーなジュビリーブレスが特に人気
文字盤色、インデックス(バー、ローマ数字、ダイヤモンド)などミントグリーン、スレートローマン(ウィンブルドン)、ブルーなどの特定色がプレミア価格に

このように、様々な要素の組み合わせによって一本一本の価値が決まるのがデイトジャストの奥深さです。そのため、査定士にはこれらの要素を正確に見極める高い専門性が求められます。

もしあなたがお持ちのデイトジャストが人気の組み合わせであれば、定番モデルでありながらも予想外の高価買取が実現する可能性があります。

ロレックスデイトジャストの相場動向

安定性が魅力のデイトジャストですが、その中でも近年の相場動向にはいくつかの特徴的なトレンドが見られます。これらのトレンドを知ることで、ご自身のデイトジャストの市場での立ち位置がより明確になります。

トレンド1: ケースサイズの大型化とユニセックス化

ひと昔前まで、36mmはメンズサイズ、31mm以下はレディースサイズというのが一般的でした。しかし現在では、ファッションのトレンドとして大きめの時計が好まれるようになり、女性が36mmを、男性が41mmを選ぶというケースが非常に増えています。

この影響で、中古市場でもRef.126334 (41mm)Ref.126234 (36mm)といった大きめサイズのモデルの需要が高まり、買取相場も堅調に推移しています。

トレンド2: 特定文字盤のプレミア化

前述の通り、デイトジャストは文字盤のバリエーションが非常に豊富ですが、その中でも特に人気が集中し、プレミア価格となっているカラーが存在します。

特に人気の高い文字盤カラー

  • ミントグリーン: 爽やかで洗練された色合いが人気を博し、登場以来品薄が続いています。
  • スレートローマン(ウィンブルドン): スレートグレーの文字盤にグリーンのローマ数字インデックスという組み合わせが、テニスのウィンブルドン選手権を彷彿とさせることからこの愛称で呼ばれ、非常に高い人気を誇ります。
  • ブルー: 深みのあるサンレイ仕上げのブルーは、知的で誠実な印象を与え、ビジネスシーンでの需要が特に高いカラーです。

トレンド3: ネオ・ヴィンテージへの再評価

1980年代後半から2000年代初頭にかけて製造された5桁リファレンス(例: Ref.16234)のデイトジャストが、「ネオ・ヴィンテージ」として再評価されています。

現行モデルにはないシャープなケースラインや、プラスチック風防からサファイアクリスタル風防への過渡期の仕様など、ヴィンテージの雰囲気と現代的な実用性を両立している点が魅力です。状態の良い個体は、着実にその価値を上げています。

これらのトレンドから、デイトジャストは単なる「定番」ではなく、時代と共にその価値を変化させる、生きたモデルであることがお分かりいただけると思います。

今後のロレックス相場を専門家が予測

今後のロレックス相場を専門家が予測

さて、この記事の核心とも言える「今後のロレックス相場」について、専門家としての見解をお話しします。未来を100%見通すことは誰にもできませんが、現在公表されている事実や過去のデータから、蓋然性の高いシナリオを予測することは可能です。

まず、相場を押し下げる可能性のある「下落要因」から見ていきましょう。最大の要因は、ロレックスが計画している新工場の建設です。複数のメディアで報じられている通り、ロレックスは生産能力を大幅に増強する大規模な投資を行っています。(出典:ブルームバーグ

これが数年後に本格稼働すれば、市場への供給量は確実に増加します。経済学の原則に従えば、供給が増えれば希少価値は薄まり、二次市場の価格は落ち着く方向に向かうはずです。

一方、相場を支え、押し上げる可能性のある「上昇要因」も強力です。第一に、世界的な需要の底堅さです。特に経済成長が著しいアジアや中東の富裕層にとって、ロレックスは成功の証であり、その需要は今後も拡大が見込まれます。供給が多少増えたところで、それを上回るペースで新規の顧客が増え続ければ、品薄状態は解消されません。

第二に、ロレックス自身の巧みなブランドコントロール戦略です。近年開始された「ロレックス認定中古(Certified Pre-Owned)」プログラムは、ロレックスが二次市場の品質と価格にも影響力を持とうとする明確な意思表示です。(参照:ロレックス公式サイト)ブランド自らが中古品の価値を保証することで、急激な値崩れを防ぎ、長期的な資産価値を維持しようとしているのです。

圧倒的な市場シェアが示すロレックスの安定性

ロレックスの長期的な価値の安定性は、その圧倒的な市場での立ち位置からも裏付けられています。

世界的な投資銀行モルガン・スタンレーとLuxeConsult社が共同で発表した2023年のスイス時計業界に関するレポートによると、ロレックスの市場シェアは初めて30%を超え、小売売上高は推定124億スイスフラン(約2兆円)に達しました。

これは、市場シェア2位から5位のブランド(カルティエ、オメガ、オーデマ・ピゲ、パテック・フィリップ)の合計を上回る驚異的な数字です。この絶対的な地位が、ブランドの価値と相場の安定性を支える大きな要因となっています。

(出典:Bloombergによるレポートの報道

専門家ケンの総合予測

これらの上昇・下落要因を総合的に判断すると、私の予測は以下のようになります。

短期的(1〜2年): 現在の調整局面は継続、もしくは横ばいで推移。世界経済の動向次第では、もう一段の価格下落も考えられる。

長期的(5年以上): 新工場の稼働による供給増の影響は限定的で、世界的な需要の拡大がそれを上回る。認定中古制度などが整備されることで市場はより成熟し、価格は再び緩やかな上昇トレンドを描く。

結論として、かつてのような爆発的な価格高騰を期待するのは難しいかもしれませんが、ロレックスが長期的に見て非常に安定した資産であるという本質は、今後も変わらないと考えています。

ロレックス買取はどこがいいか比較

どんなに相場が良くても、売却するお店を間違えれば、数十万円、場合によっては百万円以上も損をしてしまう可能性があるのがロレックス買取の怖いところです。ここでは、あなたのロレックスの価値を最大限に引き出してくれる、優良な買取店を見抜くための具体的な比較ポイントを、プロの視点から徹底解説します。

ポイント1: 専門性と買取実績の「深さ」

「ロレックス高価買取」と謳うお店は星の数ほどありますが、その専門性には天と地ほどの差があります。優良店を見分けるには、公式サイトの「買取実績」ページを必ずチェックしてください。

買取実績で見るべきこと
  • 情報の具体性: 「デイトナ 〇〇〇万円」といった曖昧な情報だけでなく、モデルのリファレンスナンバー、製造年、付属品の有無、そして具体的な買取価格まで明記されているか。
  • 更新頻度: 買取実績が常に最新の情報に更新されており、活発な取引が行われていることがわかるか。
  • 網羅性: 人気モデルだけでなく、ヴィンテージモデルやレディースモデル、金無垢モデルなど、幅広いジャンルの買取実績があるか。これは査定士の知識の幅広さを示します。

ポイント2: 販売ルートの「広さ」と「強さ」

買取価格は、そのお店の「販売力」に直結します。買い取った時計を、いかに高く、そして迅速に販売できるか。そのための多様なルートを持っているお店ほど、買取価格に還元できる余力が生まれます。

  • 海外への販売網: 国内だけでなく、円安の恩恵を受けられる海外、特にアジアや中東の市場に強いコネクションを持っているか。
  • 業者間オークション: 自社で業者専門のオークションを主催、あるいは有力なオークションに参加しているか。これにより、常に最新かつ最高の相場で販売できます。
  • ECサイト・店舗販売: 自社の強力な販売サイトや、一等地の店舗で多くの顧客にアプローチできるか。

ポイント3: 査定の「透明性」と「対話力」

最終的に最も重要なのは、あなたが心から納得して取引できるかどうかです。高額な商品を扱うからこそ、信頼関係が何よりも大切になります。

こんなお店には要注意!
  • 査定額の根拠を尋ねても、「相場ですから」と曖昧な説明しかしない。
  • 時計の傷やマイナスポイントばかりを指摘し、不安を煽って安く買い叩こうとする。
  • 「今ここで決めてくれないと、この価格は出せません」などと、即決を強要する。

優良な査定士は、あなたの時計の良い点も悪い点も正直に伝え、現在の市場相場と照らし合わせながら、査定額の根拠を一つひとつ丁寧に説明してくれます。

それは、自社の査定に自信があることの表れでもあります。複数の店舗で査定を受け、その対応を比較すれば、どのお店が本当に信頼できるか、自ずと見えてくるはずです。

ロレックス買取相場についてよくあるご質問FAQ

ロレックス買取相場についてよくあるご質問FAQ

ここでは、ロレックスの買取に関して、お客様からよく寄せられる質問にお答えします。

付属品がないと買取価格はかなり下がりますか?

はい、特に保証書(ギャランティカード)がない場合、査定額は大きく下がる可能性があります。保証書はその時計が本物であることを証明する最も重要な書類であり、モデルによっては数十万円の差が出ることもあります。

時計に傷や汚れがあっても買い取ってもらえますか?

もちろんです。ほとんどの買取店では、傷や汚れがある状態でも買取可能です。ただし、修理やメンテナンスが必要な分、査定額は下がります。そのままの状態で査定に出すのが一般的です。

なぜお店によって査定額がこんなに違うのですか?

各店の販売力、在庫状況、鑑定士の知識レベル、そして利益率の設定が異なるためです。特に、前述の通り国内外への販売ルートの強さが、買取価格に大きく影響します。

ロレックスを売却したときに税金はかかりますか?

通常、個人が使用していた時計(生活用動産)の売却で得た利益は非課税とされています。ただし、営利目的で繰り返し売買している場合などは、課税対象となる可能性があります。詳しくは国税庁のウェブサイトをご確認ください。(出典:国税庁「譲渡所得の対象となる資産と課税方法」

ロレックスの偽物を見分ける方法はありますか?

はい、いくつかのポイントがありますが、近年の精巧な偽物を見分けるのはプロでも困難です。信頼できる専門店で鑑定してもらうのが最も安全な方法です。

日本の税関が押収する偽ブランド時計の実態

精巧な偽物(スーパーコピー品)の流通は、高級時計市場が直面する深刻な問題です。日本の財務省が公表している「知的財産侵害物品の差止状況」によると、税関で差し止められた品目のうち「腕時計及びその部分品」は常に上位を占めています。例えば、令和5年(2023年)の実績では、腕時計関連の差止件数は5,391件に上りました。この事実は、非常に多くの偽物が日本市場に流入しようとしている現実を示しており、信頼できる専門家による真贋鑑定の重要性を物語っています。

(出典:財務省関税局 令和5年の知的財産侵害物品の差止状況

ロレックス買取相場チャートの総まとめ

この記事でお伝えした、ロレックス買取相場チャートを読み解き、高価買取を実現するためのポイントをまとめました。

  • 現在のロレックス相場は一部モデルで価格調整の局面にある
  • 相場表を見る際は「トレンド」「レンジ」「出来高」の3点に注目する
  • デイトナやサブマリーナーは依然として高い資産価値を維持している
  • 長期的に見ればロレックスの価値は10年、20年で大きく上昇してきた
  • 相場下落の主な要因は世界経済や市場の過熱感の反動である
  • 売り時は自身のライフプランと長期的な視点の両方から判断する
  • デイトナの相場は振れ幅が大きいが、人気は揺るぎない
  • デイトジャストは安定した相場が魅力で、近年は大型モデルの人気が高い
  • 今後の相場は供給増の可能性もあるが、需要も底堅く、長期的には安定すると予測される
  • 買取店は「専門性」「販売ルート」「査定の透明性」で選ぶ
  • 保証書(ギャランティカード)は査定額に大きく影響する
  • 傷があっても買取は可能だが、査定額は下がる
  • 複数の店舗で査定を受けて比較検討することが重要
  • 個人の使用品売却は基本的に非課税とされることが多い
  • 相場チャートを正しく理解し、信頼できるお店を選ぶことが高価買取の鍵となる

今日からできるアクションプラン

まずは、あなたがお持ちのロレックスの「正確なリファレンスナンバー(型番)」を確認し、箱や保証書などの付属品がすべて揃っているかチェックしてみましょう。

その上で、この記事で紹介したような買取店のウェブサイトで、ご自身のモデルがいくらで取引されているか、買取相場表を見てみるのが最初のステップです。

高級腕時計専門家ケン
高級腕時計専門家ケン

最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!

相場はまるで生き物のようで、日々変化していますが、正しい知識という羅針盤があれば、決して航海を恐れる必要はありません。

あなたの大切なロレックスという名の宝船が、最高の形で次の港(オーナー様)に辿り着けるよう、僕も心から願っています。

もし、この記事を読んでもまだ不安なことや、分からないことがあれば、いつでもお問い合わせくださいね。あなたの時計との素敵な物語を、これからも応援しています!

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